専門医、指導医として継続できるようその管理についてまとめました。
《そもそも専門医、指導医制度って?》
専門医制度とは、それぞれの診療領域を担当する学術団体(学会)が専門医の修得すべき項目(研修カリキュラム)や研修施設などを定め、試験によって専門医の診療技能の修得レベルを認定するという仕組みです。
指導医制度とは、専門医よりさらに高度な知識や技量、経験を持ち、専門医などを指導する立場にある医師を学会が認定する仕組みです。
これらが必ずしも存在するわけではなく、その目的、認定の条件など、内容は学会によってはさまざまです。
《まずは、下調べから》
医師から自分じゃ管理しきれないということで医師事務に業務が移行してきました。
医師はとりあえず自分がどの学会に入会していて、なんの専門医、指導医を持っているかは一覧にはしていたので、その一覧をいただきました。そして、各学会のホームページを確認して、専門医、指導医とはなんぞや?から、各学会の認定資格や更新資格の条件について勉強をはじめました。
ただ学会のホームページを印刷するだけでは、頭にも入ってこないし、学会によって、まとめられてすごく分かりやすいものからいろんなページを見ないと分からないものとすごく差があったので、自分なりにまとめました。
こんな感じです↓↓
《こんな感じで管理してます》
専門医、指導医の更新時期が同じ年であればいいのですが、それぞれに取得した時期がバラバラなので更新の時期も異なります。更新のお知らせは届きますが、更新資格の条件に学会の参加が必要とされていたりするので、「あの学会に行き忘れた!」と後から気付いてしまってもどうにもなりません。せっかく取得した専門医、指導医がなくなってしまう可能性もあります。
「医師事務に業務移行してから、更新できなかったじゃないか!」と言われないように、専門医、指導医更新のために参加が必要な学会をあらかじめ医師に伝えるようにしています。
そのために、以下のような一覧表をExcelで管理をしています。
各学会によって参加した単位数も異なるため、該当の学会に参加して参加証の確認がとれたら①〜⑩にその取得単位数を入力し、参加学会名のところに開催日と第何回の学会なのかなどを入力します。
なぜそんなに詳しく入力しているかというと、専門医、指導医の更新の際に、詳細の記入や参加証のコピーを提出しなければならないからです。
この一覧表とは別に、医師が学会に参加し受け取ってきた参加証も管理しています。その管理というのは、医師事務に提出のあった参加証を年ごとにファイリングしています。
しかし、それだけだと、専門医、指導医更新の際にたくさんある参加証の中から、該当するものを探すのがとても手間となるので、ファイリングする前に参加証をスキャンで読み取り、なんの参加証なのかをファイル名に入力しています。そうしておけば、検索機能で簡単に探すことができます。
また、合計単位の部分は数式を使用して、必要な単位数に到達していないものは、赤で表示するように設定しています。
《医師に意識付けを!》
医師事務任せ〜となってしまうのは、専門医、指導医制度の仕組みから逸れてしまうと思い、この一覧表を定期的に医師に報告しています。一覧表を医師と共有する方法も考えましたが、それだと、医師が気が向いたときだけ見るという形になり、いつしかまったく見てもらえない・・なんて可能性もあります。医師にも常に意識付けしておきたかったので、PDFで報告している形をとっています。
《すぐに内容を確認できるように》
最初に下調べした専門医、指導医の更新資格とこの一覧表は関連しているので、すぐにその内容が確認できるように別シートで表示するようにしています。
こんな感じです↓↓
《記事のまとめ》
他の医師事務さんでこの管理をされている方は少ないと思います。
医師事務のみなさん全員に役立つ情報ではないかもしれませんが、どこかで悩んでいる方の参考になればと思いまとめてみました。