医療文書を代行作成したものの、医師に内容の確認、承認をしてもらうにはどうしたら?

医療文書の医師への依頼についてまとめました。

 

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《どのへんまで代行作成してる?》

診療録に記載がなかったり、医師の意見や判断が求められる部分を除いて
記載できるところはすべて記載するようにしています。

 

医師事務さんになりたての頃は、医師の字が分かり分かりにくかったり、診療録をうまく読み込めなかったりします。そんなときに「自分が記載するより、医師に記載してもらった方が早いのでは?」と思うこともあると思います。完成までの時間を短縮させるには、ある程度のスピードも必要です。

 

しかし、医師の字が読みにくいからということで、医師に医療文書の内容のほとんどを記載してもらうということになると、医師事務さんのいる意味がなくなってしまいます。医師の字は慣れていけば分かるようになっていくので、根気よく代行作成していきましょう。

 

《医療文書代行作成から完成までの道のり》

いつ医師に内容の確認、承認してもらっていますか?
それぞれの医師のニーズに合わせてはいますが、医師に内容の確認、承認をしてもらうよう依頼するのは、外来診療、病棟、医局の3つに分けています。

 

 

どんな医療文書をそれぞれに分けているの?
病棟→現在入院中患者さんの医療文書を依頼しています。
医局→急ぎの医療文書の場合、医師の机上にメッセージ(なぜ急がなければいけないのか)を添えて依頼しています。
外来診療→外来通院中の患者さんや退院した患者さんなど医療文書の大半をここで依頼しています。また、診療録の不備などがあった場合にも外来診療で処理してもらうように依頼しています。

 

 

依頼する医療文書は直接医師に渡していますか?
いいえ。お願いする側なので直接渡した方がいいのかもしれませんが、忙しい日々のなかで医療文書を依頼する度に医師事務が登場するのもどうかと思い、間接的に依頼しています。

 

 

 

間接的に依頼しているって具体的にどんな感じですか?
医師事務に医療文書の依頼があったら、管理のために書類作成一覧に登録しています。
そこから、依頼書が印刷できるようになっているので、印刷してファイルの表に貼付しています。必要な診療録とセットにして、外来診療での依頼の場合は専用のボックス、医局での依頼の場合は医師の机上に置いています。外来診療での依頼の場合、その日によって診察室が違う医師もいるので、その日の担当看護師に医療文書の依頼がある旨を伝えています。病棟での依頼の場合は、病棟に医師が確認しなければならない(検査結果など)専用のボックスがあるので、医療文書のみをそちらに入れています。
※書類作成一覧についてはこちらを参照してください。

 

 

 

依頼した医療文書はどのようにして戻ってくるのですか?
医師事務は医師とは離れた場所で業務を行っています。外来診療での依頼の場合は、医師の内容確認、承認が終わったらその日の担当の看護師が医師事務のもとに持ってきてくれます。この流れのせいなのか、看護師が持ってくるのが当たり前と勘違いしてしまう医師事務さんもいました。看護師は診療の補助を行っているので、任せっきりにせず、なかなか医療文書が戻ってこない場合には、医師事務が作業の状況を確認しにいく、というようにしています。病棟、医局での依頼の場合は、それぞれに医師が内容の確認、承認が終わったものをいれる専用のボックスがあるのでそちら入れてもらい、病棟では、メッセンジャーが医師事務のもとに持ってきてくれます。また、医局で依頼したものは、急ぐ医療文書のため医師事務が医局に取りに行っています

 

依頼したその日に確認、承認してくれますか?
大体はその日に処理が終わって医師事務のもとに戻ってきます。しかし、診療や手術などで忙しい場合にはなかなか処理してもらえないときもあります。

 

処理が進まず、医療文書が溜まってしまったときはどうしてますか?
その日に処理が終わっていない場合は、次の機会に再依頼しています。それでも処理が終わらない場合は、医師直通のPHSやメールで連絡をとり、医療文書の進捗状況を報告いつなら処理ができるのかを確認をとるようにしています。また、外来診療のでの依頼の場合は、その日の担当看護師に処理が進んでいないことを伝えて、診療の合間や終了時に医師に声掛けをお願いしてしたりしています。医師によっては、どんな大量の医療文書でもまとめて処理したい人や、毎日でもいいから少しずつ処理したい人とさまざまです。その医師の特性を見極め、医師事務からの一方的な依頼とならないよう配慮が必要です。

《記事のまとめ》

 

医療文書の処理が進まないことは、自分自身の業務の効率が悪くなるのはもちろんですが、医療文書を待っている患者さんなどがいることを忘れないことが大切です。医療文書を依頼するときに、医師に「またか・・」と嫌な顔をされるかもしれませんが、患者さんのため!と思ってやっていれば、そんな顔なんて気にならなくなると思います。

 

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